そのアウトプット、ほんとに必要ですか
読書会に参加した後に
いちばん多いアウトプット(行動)として、
「おすすめされた本を読む」
というのがあります。
読書会主催者の私が書くのもなんですが、
読書会で紹介された本は
無理に読まなくていいんです。
あなたの代わりに他の方が読んで
くれたのだから。
自分の時間を削ってまで、
心底ではやりたくないことを
やる必要は無いです。
(もちろん、ほんとに読みたいなら
読んでください)
さて、ちょっと前に
『アウトプット大全』という本が
流行りました。
学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)
- 作者: 樺沢紫苑
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「とりあえずアウトプットをたくさんしよう」
という旨の本で、非常に面白いのですが、
アウトプットに関するデメリットの記述が
ちょっと少ないかなあ と言った印象を
受けました。
アウトプット(ブログやSNS投稿)の最大の
デメリットは、
時間を奪われ、ほんとにやりたいこと
(やるべきこと)が おろそかになることです。
アウトプットの際は、
1. どれくらい時間をかけるかを決める
2. ほんとにそのアウトプットを自分が
する必要があるのか を考える
のが大切だと思います。
(インプットもだいたい同じ。)
1. について。
孫子の兵法 では、
「できるだけ無駄な犠牲(コスト)は払うな 」
と説いています。
時間は、なるべく犠牲にはしたくない
貴重な資源です。
できるだけ少ない時間で多めのリターンを
得るアウトプットを心がけましょう。
(ゆったりブログ書くこと自体が目的だったり
自己満足でツイッターやるなら関係ないとは思いますが)
そもそもほんとにリターンがあるのかも
もちろん考える。
2.について。
『フォーカス・ リーディング 』
という本では、
「アウトプットそのものが
目的になってはいけない。
やらない方がマシな場合もある」
との旨が。
なんのためにアウトプットするのか
が明確でないと、すぐ壁に突き当たります。
記憶にも定着しづらくなります。
『片付けHacks!』でも、
「いろんな人が書いている似たようなテーマを
わざわざ自分が書く必要があるのか?」
と 鋭く突っ込んでいます。
ワクワクしながらアウトプットするなら
ともかく、
惰性で無闇に続けるアウトプットは
考え直した方がいいです。
なお、
「特に理由はないけど
やたら時間のかかる生活習慣」や
「イヤイヤ付き合ってる人間関係」
も アウトプット(行動)の一つだと思います。
「あえて何もしない (やめる)」のも、
立派なアウトプットです。
「読書会に参加したのはいいけど、
全然気のきいた話ができなかった」人も
心配いりません。
「人の話を最後までちゃんと聴く」という
姿勢を貫く だけでも、
十分なアウトプットなんですよ。