神栖の広大な書店にて脳を活性化させる小話(前編)
〜〜ある日の正午・神栖市の書店にて〜〜
えー、このシャツ、ユニクロにでも売ってそうなデザイン
なのに、どえらい お値段だなあ。
三連休初日から雑誌の立ち読みとは、ずいぶん充実
してるわね、コンビナ君。
あ、しつこく読書会への参加を迫る「スピン・ブクミ」
さん。あなたこそ こちらで何を?
本を物色しにきたに決まってるじゃない。
それにしても、地方の大型書店は だだっ広いわ。
あれ?なんで、センリョウ・ハツエちゃんも一緒にいるの?
あ、実はさっきまで、読書会をやってたのよ。
彼女にも参加してもらったの。
ものすごく濃い体験だったわ……。
ぅえぇぇぅぇえ!!! 僕も行きたかった!!!
だから、何度も誘ったじゃない。
いや、ハツエちゃんがホントに参加するとは思わなくて。
地方(田舎)でも、いろんな職業・価値観の人と知り合いに
なれるのがスゴいわ。 面白い話もたくさん聞けたし。
本は、ホントに、会話の糸口に過ぎないのね。
「いろんな人たちと知り合うだけで、創造力(仕事の
アイディア・生活を豊かにする知恵を育むチカラ)を高める
ことができる」と、『脳が冴える15の習慣』
にも書いてあるわ。
何、その意識高そうな本? 脳が冴えるには、他にどんな
習慣を身につければいいの?
「工夫をして部屋を片付ける」・「作ったことの無い
料理に挑戦する」・「一人暮らしの人は、朝に数分音読する」等を
挙げているわ。
なんか、全部地味ね。
「現代人は、脳のタフさ(面倒くさいことに耐える力)が
欠けている」から、脳の前頭葉を普段から積極的に動かす
必要があるの。
前頭葉って聞いたことあるけど……。脳のタフさって、
どういうこと?
前頭葉は文字通り、おでこの上あたりに位置する部分。
物事を考えるのに機能する場所よ。
前頭葉を意識的に使わないと、いざというときに難しい判断
ができなくなって、「もういいや」ってなりがちなの。
とても他人事とは思えないような。
要するに、めんどくさいことから逃げてばかりでは
後が大変なのね。
僕、全然自炊しないからなあ。
出来合いの弁当とかラーメン牛丼ばかりじゃ飽きない?
地方だと外食の選択肢もアレだし。
自炊できないほど忙しいわけでもないんでしょ。
毎日、タブレットの動画視聴で忙しい!!
……。さっきの本にも書いてたけど、
「小さな平面ばかり見てる時間が長いと(目を動かさないと)
ボケの進行が早い」のよ。
まあ、読書にもいえるんだけど。
せっかくだから、もう一冊 脳についての面白い本を
紹介しようかしら。
え、もう本の話はお腹いっぱいだよ。
それよりハツエちゃん、この後ヒマ?
ウチ、この後、人と会う約束してるの。
誰!? デート!!!!?
以上、本の内容以外は大体フィクションの小話でした。
一応 、後編へ続きます。