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かぜよみの会 ~ 鹿嶋 神栖 潮来 香取 銚子 旭付近 の 文化系サークル~

茨城県鹿行地域にて、読書会を開催しています。少しでも興味を持たれた方や参加希望の方は、ruralbooks@yahoo.co.jpまでメールくださるか コメント欄 より お問い合わせください。

2018年1月に読書会を開催しました 〜神栖でも雪は一瞬だけ降りました〜

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凍てつく外気を尻目に、適温の店内にて読書会を開催。

紅茶をちびちびやりつつ、ほっかほかのやりとりが繰り広げ
られました。

以下、紹介本の記録です。リピーターさんにはほんとに
感謝感激です。





『婚活探偵』
→強面の私立探偵(こっそり婚活中)が、事件の謎を解くと
同時に、意中の女性の裏の顔まで暴いてしまうという
コメディなミステリ連作短編集。ヒロインが毎回変わる
ところなんか 寅さんシリーズを彷彿とさせます。

また、各編のタイトルがいちいち意味深です。


「頼む女」は、交流会等によく沸くので気をつけましょう。








『婚活中毒』
→ 「暗黒女子」の著者による、婚活という沼にはまっていく
人々を描いた作品。「とにかく幸せになりたい」のに、
あらぬ方向へ展開します。婚活に限らず、自分の欲望の
捉えかたを誤ると、取り返しのつかない事態を引き起こ
します。








『すべての始まり』

→ 言わずとしれた 吉本ばななさんの最新エッセイ(幻冬舎
のWebマガジン 発)。「偉大な思想家・吉本隆明の娘」
という肩書きを野暮にしてしまった ばなな氏。

「多数派に向けて書かれていないため、心に刺さる言葉
が多い」と、紹介者の方。

本来、本とは、マイノリティに向けて届けられる
コンテンツでした(後に売上至上主義に走り、規模を大きく
し、自らの首を締め上げていくことになるのですが)


エッセイは、下手な実用書よりも ためになりやすい。
ずっと記憶に残りやすいのもエッセイです。読んだ内容
と一緒に、「持続効果の高い感動」を味わえるため、
エピソード記憶になりやすいのかも。






『星の王子様』

こちらも言わずとしれた作品。

それこそ語るだけ野暮なので、あえて内容には触れません。

紹介者の方は幼少時代にはじめて読んだそう。
今回の読書会のためだけに、蔵出しされたとのこと。
大変ありがたい話です。










以下、本の紹介以外の発言ハイライト



・今日は本の話しなくていいんじゃないか?
(本の紹介のくだりまでの雑談が盛り上がりすぎたため)


・現在のスマホ世代も、老齢を迎える頃には、紙の本を
読むようになるかも? →本は生き物としての感触が
残っているが、電子書籍は無機的で味気ない


・自分の本棚に、自分の価値観が凝縮されていく喜びを
もっと多くの人に知ってほしい→ミニマリストの風潮との
相関も気になるところ