スマート眼球の実用化はまだか
最近の書店の陳列を眺めていると、「未来にはこんな
危機が控えていますよ」系の本がたくさんあることに
気が付きます。
日本に現存する自治体の半分が消滅するとか、輸血用
在庫が絶望的な数字になるとか。悲観的な予測をあげ
ればキリがありません。
「2050年の技術」という本でも、30年後の未来を
大胆予想しています。
・2050年には、世界人口は100億人近くに達する。
しかし、農畜産業の進歩により食糧難は起きず、
1人あたりのカロリー摂取量は今よりも増加する。
→むしろ日本は人口が1億人を下回ることが予想
されています。海外からの輸入は増える可能性
が高いかも。農業の就労人口をカバーできる
食糧供給技術の開発が急務。
・生身の動物を一切必要としない細胞培養による
動物性食品の製造が進む。
少なくとも、ステーキと牛乳は、工場で大量生産
される。
→ 市民に受け入れられるかどうかが一番の課題
でしょう。
・インターネットにつながった住宅(スマートホーム)
が普及し、 24時間体制で住人の健康状態が計測される。
よって、医療機関に通う必要がなくなる。
→これは、どうかなあ……。
・3Dプリンターで住宅が印刷されるようになる。
→建設業の就労人口も右肩下がりなので、特に
デメリットはなさそう。
・スマートフォンの代わりに、誰もがARメガネを
使うようになる。やがて、スマートコンタクト
レンズやスマート眼球へ移行していく。
→ もう完全にSFです。
・プライバシーは、富裕層のみの贅沢品になる。
→もうすでに、そうなっているような……。
・テクノロジーにより社会格差がなくなることはない。
→アメリカの格差がどうなっていくのか。インドの
カーストも変わらないかも。
当たるかどうかはともかく、読み物としても非常に
面白いです。
そこそこお金があって、戦争が起きなくて、だらだら
本が読めればそれだけで素晴らしい未来のような気も
するのですが……。