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かぜよみの会 ~ 鹿嶋 神栖 潮来 香取 銚子 旭付近 の 文化系サークル~

茨城県鹿行地域にて、読書会を開催しています。少しでも興味を持たれた方や参加希望の方は、ruralbooks@yahoo.co.jpまでメールくださるか コメント欄 より お問い合わせください。

あたりまえなんてないから、あたりまえにあたえることが大事。あたえられた後はもっと大事。

「見返りを求めない………なんてムリだ!」と考えるのは、
ごく自然なことです。




「あれだけしてやったのに、恩知らずなやつだ!」


そうですね、我々は聖人君子では無いので、
ネガティブな感情にとらわれるのは
しょうがないと書けばしょうがないです。



でもちょっと調べてみると、「見返り」に
ついていろんな見方ができることがわかります。


『使える失敗学 (畑村洋太郎 著)』という本では、

図解 使える失敗学 (図解 1)

「(著者の経験上)3ギブしたら、1テイクもらえる」
と考えるのが(精神衛生上)良いと書いてます。

3人に1ずつテイクしたら、1人からは1テイク
もらえる計算ですね。

「おいおい、そんなにテイクもらったこと
ないわ!!」と反応される方もご多分でしょう。

私も同感です!
個人的には6ギブ1テイクくらいだと。



もしくは、相手にギブだと認識されてなかった
のでしょう。




『まずは、「目の前の人を喜ばせる」こと。
そして、「相手の喜びを自分の喜びに変える」
こと。仕事であれば、それがお金になって
返ってきます。 恋愛であれば、相手の「好き」
という感情になって返ってきます』
(大学で大人気の先生が語る〈恋愛〉と〈結婚〉の
人間学 佐藤剛史 著)

大学で大人気の先生が語る〈恋愛〉と〈結婚〉の人間学 (岩波ジュニア新書)

というジュニア向け新書発の意見もあります。


「その理屈じゃ、アッシー君やメッシー君が
ちゃんとした彼女をゲットできるはずだ!
異議を申し立てます!」
と反駁される方の気持ちも痛いほどわかります。


その問題については、また次の機会に。




さて、

「ギブ」するからには、膨大な知識や経験を
「インプット」しないといけないのでしょうか?


もちろん、インプットは大切。



しかし、
『福祉で稼ぐ!(山崎宏 著)』は、福祉系ベンチャー
社長のオルグ(新規ビジネスパートナーを誘うため
の)本ですが、そこそこまともなことも書いてます。


福祉で稼ぐ!

「"愛語" は、最強のコミュニケーションである。
愛語は曹洞宗の開祖である道元の本にでてくる言葉。
要するに、相手の目を見て、相手がかけて欲しい言葉
を一言告げるのです。」


いろいろインプットしなくとも、
ちょっと相手の気持ちを推し量るだけで、
形のないものを与えることができるというわけです。




相手のためになるギブでないと、価値が無いと
いうわけですね。あたりまえですね。
ギブ=甘やかす では 決して無い。
(場合によっては甘やかすのも大切ですが)



いずれにしても、相手からギブを得られるという
体験は非常に貴重。
あたりまえなテイクなんてない。


(私自身も無意識に、他者からのテイクに有り難みを
感じないときがあり、反省しなければならないのですが…)






長々と書きましたが、

「あたえる人が成功する」みたいなテーマの
本やSNS発信が流行る昨今こそ、
「相手からのテイクをしっかりかみしめる人は
もっと成功する」
という言説をもっと広めるべき
ではないでしょうか。



「そういえば、あの人からあんなものもらったな。
いろんなことしてもらったな」




月並みですが、
そんなささやかな思いに馳せられるだけで、
素敵な人生だなあと思いませんか。