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かぜよみの会 ~ 鹿嶋 神栖 潮来 香取 銚子 旭付近 の 文化系サークル~

茨城県鹿行地域にて、読書会を開催しています。少しでも興味を持たれた方や参加希望の方は、ruralbooks@yahoo.co.jpまでメールくださるか コメント欄 より お問い合わせください。

2025年問題を本質的に考えるヒント

団塊の世代が75歳を迎えることにより予想される
「2025年問題(深刻な病床数不足・現役世代の保険料
負担増 等の諸問題)」を切り抜けるために、『在宅医療へ
のシフトは避けられない』という考えが、医療業界で
広く浸透しています。

在宅医療の「在宅」という言葉には「介護施設」も
含まれるので、より一層の介護と医療の連携が
試されることになるのでしょう。


神栖市も例に漏れず、医師不足・介護土不足が
デフォルトなのですが……。









「地域医療と暮らしのゆくえ」という本(沖縄本島
在住の医師による今後の在宅医療への提言書)では、
以下のように述べてあります。





『市井の内科医として率直に申し上げますが、
結局のところ2025年を乗り切る上で大きな鍵となるのは、
団塊の世代における死生観の形成だと思っています。
今のように「老衰による死」がないまま、延命的な医療が
常態化していては、地域医療はとても持ちこたえられません。
(中略)
現役世代の私たちは、団塊の世代の豊富な社会経験を活かしつつ、もう一度社会化を進めるための仕掛けをしておくこと……。 そして、正しい情報提供に努めながら、彼らの思想形成を待つこと……。

そこから先は信じるしかありません。余計なことはしない』

【前掲書 p.63 より】








至言。より長く健康でいられるように過ごし、
なるべく病院のお世話にならない。
地域に貢献しつつ、つながりを適度に維持する。

そして、「ひとりで死んでいく」という現実から
目をそらさないこと。高齢作家のエッセイ本からは、
「終活」のヒントをたくさん得られます。

勢古浩爾(「定年後のリアル」の著者)氏の本なんか
読みやすくておすすめです。



どう生きて、死にたいか。 ていねいに、ひたすらに考える。
月並みですが、これに尽きます。