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かぜよみの会 ~ 鹿嶋 神栖 潮来 香取 銚子 旭付近 の 文化系サークル~

茨城県鹿行地域にて、読書会を開催しています。少しでも興味を持たれた方や参加希望の方は、ruralbooks@yahoo.co.jpまでメールくださるか コメント欄 より お問い合わせください。

本を読みたくなる本

本を読んでいると、もっと本を読みたくなるような
言葉との出会いがあります。




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1.「色んな本(小説)に触れれば、色んな気持ち
にも触れられる」
(岡田磨里・絵本奈央『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
2巻より)


文芸部にて読書会を催している高校生たちが、
(この場にはいない)友達の恋愛の悩みについて
語るシーン。

恋をしたことがなくても、恋愛小説を読むことで
気持ちはなんとなく追体験できる。










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2.「冊子文様いうて平安時代からある模様やねんで」
(山崎零 『恋せよキモノ乙女 』2話より)



関西在住の女性(外出先での読書が日課)が、
着物を選んでいるシーン。太古の日本人が
本に親しみを持っていたことがうかがえます。

また作中には、国の指定重要文化財である
中之島図書館」も登場します。レトロな
いでたちらしいので、1度は拝見したいところ。











3.「(本をたくさん読むことによって)ものしりとか
いう意味では、価値が無い。次ぎ次ぎに力強い
個性から影響を受ける途上で、どれか一つまた
は少数の個性だけに支配されなくなるから、
価値があるのだ。たがいにたいへんちがった
人生観がいくつかわれわれの心の中に同居して、
たがいに影響しあっている」
(T.S.エリオット『文芸批評論』より)



多角的な視点で物事を捉えるために、
あらゆるジャンルの本を読んだ方がいいよと
いう話。エリオット氏は、20世紀イギリスで
名を馳せた詩人だとか。













4.「人類はお互いに分け隔てることなく、関心を
持ち合うのがいい。しかもその最も平坦な道
は、文芸をもって通じあうほかないが、
惜しむらくは、この道をいく人は、また、
あまりにも少ない。」(魯迅)



魯迅は20世紀の中国を生きた作家です。
反体制派のイメージが強めですが、
暴動に参加したことは1度もなかったそう。









それでも読書に飽きた(または読みたくない)人は、
騙されたと思って1度読書会へいらしてみて
ください。