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かぜよみの会 ~ 鹿嶋 神栖 潮来 香取 銚子 旭付近 の 文化系サークル~

茨城県鹿行地域にて、読書会を開催しています。少しでも興味を持たれた方や参加希望の方は、ruralbooks@yahoo.co.jpまでメールくださるか コメント欄 より お問い合わせください。

バスと朗読

以前羽田空港から鹿島セントラル行きのバスに乗車した際に、印象深い運転手の方に遭遇しました。

バスの車内アナウンスが、とてつもなくクセが強い(いい意味で)。声質もやけに甘ったるく(男性です)。間の取り方が絶妙、不安になるくらいのスロースピード。

でもなんだか、もう少し聴いていたいような、謎の引力。


文章はマニュアルでも、 読まれ方一つで乗客に感動すら与えることができるんです。




また、最近親しくさせていただいているある方も、たまに高齢者施設へ朗読ボランティアに出向かれるそうです。その方いわく、「逆に元気をもらえる」とのこと。

身体は動かしづらくても、今のお年寄りはエネルギッシュで、好奇心旺盛です。

話題の佐藤愛子さんの本を買い支えているのも、こちらの層でしょう。 ずっと好奇心を持ち続けられるかが、 脳の老化の抑制に関与しているという有力な説も。




19世紀末のフランスでは、本の出版を控えた作者が読者の反応を確かめるために、大人数の関係者を集めて自ら著書の朗読会を開催していました(鹿島茂の書評大全 洋書編 より)。





文章も音楽と一緒で、心奪われるリズムを刻むようです。